ヘラクレスオオカブトの幼虫期間ってかなり長いイメージがありますよね。ヘラクレスオオカブトはカブトムシの王様とも呼ばれ、世界で最も体長が大きいカブトムシとして有名です。
イモムシの姿をした幼虫から、あのカッコイイ姿になるまでにどれだけの年数がかかるのでしょうか。この記事ではヘラクレスオオカブトの幼虫期間をオスとメスに分けてご紹介し、最後には幼虫期間を短くする裏技まで解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
幼虫期間の定義
まず、幼虫期間とひとことで言っても、孵化~蛹化なのか、孵化~羽化までの期間なのかでも、幼虫期間の幅は2~3か月ほど変わってきます。
そこで、この記事における「ヘラクレスオオカブトの幼虫期間」の定義を定めていきましょう。
この記事ではヘラクレスオオカブト幼虫期間を以下のように定義することとします。
- 孵化~羽化までの期間
- 常に24度前後での飼育下の場合
ちなみに、ヘラクレスオオカブトは蛹の期間は2~3か月ほどといわれているよ!蛹になってからも待たなきゃいけない期間が長いから、この記事では羽化までの期間を「幼虫期間」ということにするね!
ヘラクレスオオカブトの幼虫期間
ヘラクレスオオカブトの幼虫期間はオスとメスとでやや異なります。同じ時期に孵化したペアの幼虫を育てていても、同時期に成虫になるとは限らないので注意しましょう。
オスの幼虫期間
ヘラクレスオオカブトのオスの幼虫期間は通常1年半~2年ほどです。
羽化が早い個体(早期羽化)だと1年ほどで羽化してくる場合もあるようです。
メスの幼虫期間
一方で、ヘラクレスオオカブトのメスの幼虫期間は一般的には1年~1年半ほどといわれており、オスよりは早く羽化することが多いです。
メスの場合、早期羽化の個体は1年以内に羽化してくる場合もあるようです。
ヘラクレスオオカブトの幼虫期間を短くする方法
ヘラクレスオオカブトの幼虫はオスの場合、成虫になるまでに約2年ほどかかります。
そんなに長い時間待つことなんてできない!という方のために、ヘラクレスオオカブトの幼虫期間を短くし、早く成虫にする方法をご紹介していきます。これからご紹介する方法は、ブリーダーの方であれば一般的な方法になりますので、危険なことはしたくないという方も安心してご覧ください。
温度を上げて飼育してみよう
ヘラクレスオオカブトの幼虫期間を短くする方法とはズバリ、少し高めの温度下で飼育をすることです。具体的には25度~26度くらいの温度帯になります(26度はあまり超えないほうが良いです)。
温度を上げることで幼虫の成長を促進することができるので、通常よりも早いタイミングで成虫までもっていくことができます。
温度を上げて飼育をすると幼虫期間が短くなる一方で、成虫のサイズが小さめになりやすい傾向があります。大きいサイズを狙っている方は23度前後での管理がおすすめですので十分注意しましょう。
オスとメスの羽化時期を合わせることも可能
温度を上げて飼育する方法を活用すれば、オスとメスの羽化時期を合わせることができます。
通常であればヘラクレスオオカブトのオスとメスの羽化時期は6か月弱ずれることも珍しくありませんが、今回ご紹介した方法を活用してオスだけ25度の温度下で飼育し、メスは23度前後で飼育するという管理方法をとれば、オスとメスの羽化時期を縮めることが可能です。上手くいけば、オスとメスの羽化時期をほぼ同時期にすることもできるでしょう。
上手なブリーダーさんは温度管理の仕方が上手いみたい。オスとメスの羽化時期を合わせることができればペアリングもスムーズだし、ブリードをする方は覚えておいてもいいかも!