ヘラクレスオオカブトの生息地がどこか知っていますか?「暖かい地域に住んでるんでしょ?」くらいの知識はもっているけど、具体的な場所までは知らないという方が多いのではないでしょうか。
先に答えを言うと、ヘラクレスオオカブトは南米(主にブラジル周辺)に住んでいるカブトムシです。
この記事では、ヘラクレスオオカブトの具体的な生息地についての情報をまとめています。この記事を読めば、全13種類のヘラクレスオオカブトの生息地や、ブルーヘラクレスの生息についての理解が深まること間違いなしです。
ヘラクレスオオカブトの生息地【種類別】
ヘラクレスオオカブトはメキシコ南部からブラジル中部にかけて生息しています。このエリアは熱帯雨林と呼ばれるエリアでもあり、年間を通して20℃以上でかつ降水量も多いエリアです。
生息エリアによって見た目の特徴の異なる13種類のヘラクレスオオカブトに分類されていますので、それぞれの種類がどのエリアに生息しているのかご紹介していきます。
種類名 | 生息地 |
---|---|
ヘラクレス・ヘラクレス | 小アンティル諸島(グアドループ諸島(バセテール島)、ドミニカ島) |
ヘラクレス・バウドリィ | 小アンティル諸島(マルティニーク島) |
ヘラクレス・レイディ | 小アンティル諸島(セントルシア島) |
ヘラクレス・トリニダーデンシス | 小アンティル諸島(トリニダード島、トバゴ島、グレナダ島) |
ヘラクレス・ブリュゼニ | ベネズエラ東部(Bolivar州)、ブラジル北東部 |
ヘラクレス・セプテントリオナリス | メキシコ南部(チャパス州)ベリーズ、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ |
ヘラクレス・オキシデンタリス | パナマ東部、コロンビア西部、エクアドル北西部 |
ヘラクレス・リッキー | ベネズエラ北西部~南西部、コロンビア北部、北部エクアドルの中央部、ペルー中央部、ボリビア北部および中央部 |
ヘラクレス・エクアトリアヌス | エクアドル東部、コロンビア南部、ブラジル(Amazonas州)、ペルー北東部 |
ヘラクレス・タカクワイ | ペルー南東部(Madre de Dios県)ブラジル西部(Amazonas州南部、Rondonia州、Mato Grosso州北部)、ボリビア北部(Pando県、Beni県北部) |
ヘラクレス・モリシマイ | ボリビア(Lapas県中南部、Cochabamb県) |
ヘラクレス・パスコアリ | ブラジル東南部(Bahia州東南部、Espilito Santo州北東部) |
ヘラクレス・トゥクストラエンシス | メキシコ南部(Veracruz州、Los Tuxtlas、Santa Marta 山塊) |
今回は全部で13種類のヘラクレスオオカブトの生息地をご紹介しました。しかし、近いエリア同士に生息している種類は見た目の特徴も似ていることが多く、研究者によってはヘラクレスオオカブトの種類はもっと少ないと主張している方もいるようです。
ヘラクレスオオカブトの種類については『ヘラクレスオオカブトの種類は13種類!それぞれの特徴や希少性の違い』も併せてご覧ください。
ブルーヘラクレスの生息地はどこ?
ブルーヘラクレスとは上翅が青い(正確には、青白い or ねずみ色)のヘラクレスオオカブトのことを指します。
2003年~2007年頃にブームとなっていた「甲虫王者たムシキング」で“ヘルクレスリッキーブルー”というカードが登場したことで、青色のヘラクレスオオカブト(以降、“ブルーヘラクレス”とします)の存在が世に知れ渡りました。
そんなブルーヘラクレスですが、いったいどこに生息しているのか、そもそも本当に存在しているのかを調べてみました。
ブルーヘラクレスは存在する!
結論からいうと、ブルーヘラクレスは実際に存在します。ただし、皆さんが想像するようなキレイな青色の個体は存在せず、実際の色は青白かったり、ねずみ色ぽかったりといったような色味です。
ブルーヘラクレスはヘラクレスオオカブトの種類ではない
まず初めに、ブルーヘラクレスはヘラクレスオオカブトの亜種ではありません。どういうことかと言うと、ヘラクレスオオカブトには全部で13亜種のヘラクレスが存在していますが、その中に「ヘラクレスリッキーブルー」や「ブルーヘラクレス」といった亜種が存在するわけではないということです。
ブルーヘラクレスとは、たまたま上翅が青色に生まれたヘラクレスオオカブトというだけで、“角が短いヘラクレス”や“上翅の黒点が少ないヘラクレス”と同じように、その個体の特徴の一つでしかないのです。
ブルーヘラクレスはヘラクレスリッキーだけではない
ブルーヘラクレスというと、ムシキングの影響でヘラクレスリッキーの青色個体を想像される方が多いですが、実はそんなことはありません。上翅が青いことが個体ごとの特徴の1つでしかないということは、ヘラクレスリッキー以外の他の亜種(※)にも青色の個体は存在するということであり、実際に原名亜種のヘラクレス・ヘラクレスからも上翅が青い個体が確認されています。
※ヘラクレス・エクアトリアヌスには青色の個体は存在せず、代わりにレモンイエローとして発現するといわれています。
ブルーヘラクレスの生息地は通常のヘラクレスオオカブトと同じ
- ブルーヘラクレスはヘラクレスオオカブトの亜種の1種ではない
- ブルーヘラクレスはどの亜種にも存在する(エクアトリアヌス以外)
上記の点を踏まえてブルーヘラクレスの生息地を紹介するのであれば、それは、全13種類それぞれのヘラクレスオオカブトの生息地に同じということになるでしょう。
この地域に行けばブルーヘラクレスにたくさん出会える、という場所はなく、ヘラクレスオオカブトが生息している地域であれば、どこでもブルーヘラクレスに出会える可能性はあるということになります。
まとめ
全13種類のヘラクレスオオカブトの生息地や、ブルーヘラクレスの生息地についての理解は深まりましたか?
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