ヘラクレスオオカブトの昆虫ゼリーに何を選べばよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。昆虫ゼリーの商品数はとても多いため、悩んでしまうのも無理はないでしょう。
実は、プロブリーダーがヘラクレスオオカブトの飼育でよく使っている昆虫ゼリーはある程度絞られています。なぜなら、高栄養価で安い昆虫ゼリーが存在するからです。
この記事では、ヘラクレスオオカブトのブリーダーがリピートしている定番の昆虫ゼリーを2つに絞ってご紹介していきます。この記事を読めば、プロブリーダーの方と同じ昆虫ゼリーを使ってヘラクレスオオカブトの飼育を楽しむことができるようになります。
ヘラクレスオオカブトの昆虫ゼリーの選び方
昆虫ゼリーを選ぼうとすると商品数が多すぎて悩む方も多いのではないでしょうか。栄養成分や容器の形状、容量など、商品ごとに特徴があり選びづらいですよね。そこで、今回はヘラクレスオオカブトを飼育するにあたってのゼリーの選び方をまとめてみました。
ポイントその1.ワイドタイプを選ぶ
ワイドタイプとは口が広く、底が浅いタイプの容器のことです。
ヘラクレスオオカブトのオスは角が非常に長いため、口が小さく底が深いタイプのゼリーですと角が引っかかってしまい、ゼリーの食べ残しが増えてしまいます。
ワイドタイプのゼリーは見た目ですぐにわかりますし、商品名にも書いてあることが多いです。是非チェックしてみましょう。
ポイントその2.容量18g以上を選ぶ
ヘラクレスオオカブトは雄雌ともに大食いです。一般的な昆虫ゼリーの容量は16gですが、このサイズのゼリーですと1日で2個は食べてしまいます。
頻繁に交換できるのなら構いませんが、そうでないのであれば少しでも容量の多いゼリーを選ぶとよいでしょう。
ちなみに、60gのゼリーであれば2~3日は持つイメージです。
ポイントその3.高たんぱくタイプを選ぶ
ヘラクレスオオカブトの昆虫ゼリー選びは栄養素もこだわってあげましょう。大きい体を動かすためにはエネルギーが必要だからです。
100均の昆虫ゼリーでも食べてくれますが、糖分が多くて栄養素が偏っているものが多いです。
ブリードまで視野に入れているのであれば、産卵時の栄養補給にも最適な、たんぱく質が多く含まれている昆虫ゼリーを選ぶようにしましょう。(商品名に”高たんぱく”とついているのでわかりやすいです。)
ヘラクレスオオカブトにおすすめの昆虫ゼリー
それではさっそくヘラクレスオオカブトにおすすめの昆虫ゼリーをご紹介します。
あまり多く紹介しても選びづらいかと思いますので、2種類に絞っています。どちらのゼリーも間違いない定番商品ですので、用途に合わせて選んでみてください!
おすすめ1.プロゼリー|KBファーム
プロゼリーはプロブリーダーの要望に応えるために開発された超高たんぱくの昆虫ゼリーです。
筆者の感覚値ではありますが、ヘラクレスオオカブトに限らず、カブトムシ・クワガタを飼育されている方の8~9割がこのプロゼリーをリピートしているくらい、ユーザー数がとても多い昆虫ゼリーです。
- 値段が安い!
- 食いつきがいい!
- 栄養価が高い!
- 容量が選べる!(16g/18g/60g)
なんといってもプロゼリーの魅力はヘラクレスオオカブトの食いつきが非常によく、かつ、栄養価も高いことです!普段の飼育にはもちろん、産卵後の体力回復用にも適した超万能ゼリーといえるでしょう。
値段はKBファームの公式通販サイトによると、以下のようになっていました。(2020年8月6日執筆時点)
- 16g 100個入り:930円(0.58円/g)
- 18g 80個入り:930円(0.65円/g)
- 30g 50個入り:930円(0.62円/g)
- 60g 15個入り:645円(0.72円/g)
忙しくてゼリーの交換が頻繁にできない方は60gの大容量を選ぶのがおすすめですが、そうでない場合は16gや30gではなく18gを選ぶようにしましょう。理由は16gや30gのカップの形状が通常タイプである一方で、18gはカップの形状がワイドタイプだからです。
ちなみに消費期限は、購入後6か月以内とされています。使いきれない量を買ってしまわないように、あらかじめ計算をするか、少しずつ買うようにしましょう。
おすすめ2.パウダーinゼリーEvo|D.D.A ism
こちらの昆虫ゼリーは言わずと知れた「D.D.A ism」が開発をしたブリード(産卵)特化の昆虫ゼリーです。
完全に産卵用に作られた究極の昆虫ゼリーであり、栄養素から容器の形状まで徹底的に考え尽くされています。以下にこの昆虫ゼリーの内容成分を公式サイトから引用させていただきました。(本当に、引くほど栄養満点ですw)
動物性たんぱく質(従来品の2.5倍)、ナトリウム、乳酸カルシウム(従来品の2倍)、濃縮バナナ粉末(原料比約5倍、ヘラクレス類繁殖に効果絶大)、ポリフェノール(リンゴの3倍)、アミノ酸各種、オリゴ糖、トレハロース、ビール酵母、ブドウ糖(グルコース)、果糖類…etc
添加剤としては大変高額です。錦鯉の繁殖でも利用されます。企業秘密の部分が大半で…このあたりでm(__)m
D.D.A ism 公式サイト
ヘラクレスオオカブトの飼育においては、実際に以下のような結果が出ているようです。
- 産卵時にも体重が落ちない
- 1匹のメスから幼虫194頭(8セット)
ただし、こちらは産卵時のメスのための昆虫ゼリーですので、オスには「植物性タンパクゼリーEvo」という別の昆虫ゼリーがおすすめされているようです。
「パウダーinゼリーEvo」にしても「植物性タンパクゼリーEvo」にしても、プロゼリーよりは高価なゼリーとなりますので、メスには「パウダーinゼリーEvo」、オスには「プロゼリー」という使い分けで節約するのがおすすめです。
ヘラクレスオオカブトにはバナナもおすすめ!
ここまで、ヘラクレスオオカブトにおすすめの昆虫ゼリーについてご紹介してきましたが、実は昆虫ゼリー以外にもおすすめのエサがあります。
それがバナナです。
バナナは栄養価が非常に高く、水分も適度に含んでいるためヘラクレスオオカブトのエサとしておすすめです。ゼリーへの食いつきが悪い個体でも、バナナはぺろりと食べてしまうなんてこともあるくらい、カブトムシが好む果物でもあります。
注意点としましては、毎日(長くとも2日に1回は)交換してあげないと腐敗が進んでしまうことです。食欲旺盛なヘラクレスといえど1日でバナナ1本をたいらげることはできないので、3分の1くらいにカットして、食べきれる量を与えるようにしましょう。