
ヘラクレスオオカブトの産卵セットの組み方をご紹介!
ヘラクレスオオカブトの産卵セットの組み方がいまいちよくわからない、という方は多いのではないでしょうか。どうせなら爆産してくれるようなセットを組みたいですよね。
実は、ヘラクレスに適した環境を用意してあげることで、意外と簡単に爆産セットって組めるんです!
この記事では、ヘラクレスの産卵セットを初めて組む方に向けて、必要な道具や産卵セットを組む手順、爆産させるポイントをご紹介していきます。組み方の要点は、発酵の落ち着いた産卵用マットを用意し、底はしっかり固め、表面はふんわり仕上げることです。23〜25℃を目安に、転倒防止材とゼリーも用意しましょう。産卵数には個体差があり、20〜30個ほどのことも、多い個体では100個を超えることもあります。
ヘラクレスオオカブトの産卵セットを組む準備をしよう!
ヘラクレスの産卵セットを組み始める前に、用意すべきものについて確認していきましょう!
ヘラクレスオオカブトを成熟させる
まず前提として、産卵セットを組む(卵を産ませる)ためには成熟したヘラクレスのオスとメスを用意する必要があります。
成熟の定義は明確にはないですが、以下に、よく言われる成熟の目安をご用意してみました。
- 夜中によく動き回る
- 羽ばたく仕草や様子が見られる
- ゼリー(16g or 18g)を一晩で完食する
- 後食から3週間~が経過している
まず、オスとメスの両方が後食を始めてから3週間〜1か月ほど経つまで待ちましょう。そのうえで、食欲や夜の活動の様子も確かめてください。よく食べて元気に動いていても、後食を始めたばかりなら、もう少し待ってあげましょう。
産卵用のマット
ヘラクレスの産卵に適したマットは熟度の高いマットです。マットの商品名に”完熟”などと入っているのがそれですね。
熟度の低いマットや未熟成のマットだと産卵してくれませんが、熟度の高いマット(基本的にはカブト用マットとして売られている茶色いマット)であればしっかり産卵してくれるはずですので、産卵用マットに関しては無理して高価なものを選ぶ必要はないでしょう。(幼虫飼育用のマットはもう少しよく選ぶ必要がありますが、、)
とはいえ「どれを選べばよいかよくわからない!」という方のために、おすすめの産卵マットをご紹介している記事をご用意しましたので、参考にしてみて下さい。
その他必要な道具
ヘラクレスの産卵セットを組むのに必要なものをまとめておきます。
- 大型の飼育ケース(またはコンテナボックス):産卵セットのケース
- トロ船
- 転倒防止材(複数のゼリー台やウッドチップなど)
- ゼリー
大型の飼育ケース
こちらはヘラクレスの産卵セットを組むための入れ物になります。
”大型のケース”と書いたものの、実際は小さいケースでも卵はしっかり産んでくれます。最低でも中サイズのコバエシャッターくらいの大きさがあれば十分でしょう。
ケースが大きいほど、産卵セットを組んでから採卵までの期間を長く確保できるので、「週に1回採卵するのは時間的に厳しい」というような忙しい方は、より大きめなケース(コンテナボックスなど)を選ぶとよいでしょう。
トロ船
トロ船とは、セメントやコンクリートを練る際に使用する浅くて大きい容器のことです。
このトロ船に産卵マットを入れて加水したりと、産卵セットを組む前の一時的なマットの保存場所として使用します。
転倒防止材
これは産卵セットを組み終わった後、マットの表面に置きます。ヘラクレスのメスが転倒してしまった際に、自分で起き上がるための引っ掛かりを用意するためです。
転倒防止材は必ず用意しましょう。メスがひっくり返って起き上がれない状態が長く続くと、体力を消耗し、命を落とすおそれもあります。止まり木や樹皮、安定したゼリー台などを置き、脚が届いて掴まれる足場を作ってあげてください。
ゼリー
これはあえて説明するまでもないですね。
産卵中はメスをむやみに掘り出さず、静かな環境を保ちましょう。ただし、ゼリーの残量と傷みは毎日確認し、なくなる前に補充してください。複数個置く場合も、確認と交換を続けましょう。
また、産卵時は特に栄養価の高いゼリーが必要となります。
以下の記事でヘラクレスオオカブトのメスの産卵時におすすめのゼリーをご紹介していますので参考にしてみてください。
ちなみに複数個ゼリーを入れることで、転倒防止材の役割も果たしてくれるので一石二鳥です。
ヘラクレスオオカブトの産卵セットの組み方
それではさっそくヘラクレスの産卵セットを組んでいきましょう!組み方は以下の手順になります。
- マットのガス抜きをする
- 必要に応じて水分を調整する
- ケースに詰め、使用場所で3日ほど発熱がないことを確認する
- 転倒防止材やゼリーを置く
- 準備が整ったらペアリングし、交尾後のメスを入れる
手順1:マットのガス抜きをする
産卵マットの準備は、ペアリングより前から始めておきましょう。一般的な発酵マットは、加水せずに広げ、直射日光の当たらない風通しのよい場所で約1週間、1日おきにかき混ぜます。発酵臭が落ち着いて土のようなにおいになったら、必要に応じて加水し、ケースに詰めた状態でも発熱がないか確認します。ガス抜き不要などの指定がある商品は、商品の説明に従ってください。
この作業を怠ると、産卵セットを組んでいる最中にマットが再発酵(発熱)して、卵や幼虫はもちろん、メスまで死んでしまう可能性があります。
以下にガス抜きの方法を解説した記事をご用意しましたので、やり方が不安な方は確認しておきましょう。
手順2:ガス抜きしたマットに加水する
ガス抜き直後のマットは乾燥しています。乾燥したマットはパラパラの状態のため、固まりづらく、メスが卵を産むのに適した環境とは言えません。
かといって、加水をしすぎると卵が腐りやすくなってしまったり、底の方が水没してしまったりと、孵化率が大幅に下がってしまうので注意しましょう。
- マットを握ると塊ができる
- 出来た塊が簡単に崩れる
- マットを握っても水が染み出ない
上記の3つをすべて満たすような状態であればベストです。

手順3:マットをケースに詰め、発熱を確認する
マットへの加水が完了したらさっそく飼育ケースに詰めていきましょう!
ケースの上には、ゼリーやゼリー台を置いてもフタに当たらない空間を残します。入れるマット全体のうち、底の3〜4割は最もしっかり、その上の3〜4割もしっかり押し固め、上の2割ほどはふんわり仕上げましょう。こぶしで押す場合は手袋を使い、ハンドプレス機を使っても構いません。
詰め終わったら、実際に使う場所でフタをして3日ほど置き、熱が出ないことを確かめてからメスを入れてください。発熱した場合は一度広げて落ち着かせ、詰め直した後も再確認します。
手順4:転倒防止材やゼリーを入れて準備完了
マットが詰め終わったら、いよいよ産卵セットも出来上がりです。
マット表面には転倒防止材になるウッドチップやゼリー台を置き、ゼリーも用意しましょう。複数置いても残量と傷みは毎日確かめ、なくなる前に補充してください。
- 頻繁にいじらないようにする
- ゼリーは絶やさないようにチェックする
- セット後も乾燥を確認する。必要なときだけ表面の端へ少量ずつ加水し、卵がある部分へ水を流し込まない
採卵の間隔は、ケースの大きさや産卵の様子に合わせて調整しましょう。よく産んでいる時期は3日〜1週間ほど、落ち着いたら週1回ほどが目安です。100Lほどの大きなケースなら2週間以上空ける方法もありますが、その間もゼリーや温度、乾燥は確認してください。
産卵に専念できる時間を十分に確保してあげることも爆産のためのコツです。
セットを開けて卵や幼虫を取り出す時期と手順は、ヘラクレスの割り出しの時期とやり方の記事で詳しく紹介しています。
手順5:準備が整ったら交尾させる
成熟したオスとメスのヘラクレスが用意できましたら、さっそく交尾させていきましょう。
交尾させる方法は以下の2通りあります。
- ハンドペアリング(おすすめ)
- 同居させる
交尾方法1.ハンドペアリング(おすすめ)
ハンドペアリングというのは、人間の手でヘラクレスのオスをメスの背中に乗っけて交尾させるという方法です。決して手のひらの上(ハンド)で交尾させるわけではないので安心してください(笑)
この方法であれば、交尾が完了したかどうかを目視できますし、オスとメスを不必要に同居させて体力を消耗させることがないので、一番安全な交尾方法と言えます。
交尾方法2.同居させる
ハンドペアリングでメスが逃げ続けたり、オスが交尾を始めなかったりする場合は、その日は別々のケースへ戻しましょう。後食からの日数や体調を確認し、1週間ほど間隔を空けて再び試してみてください。
同居させても、必ず交尾するとは限りません。一緒にゼリーを食べているだけでは交尾済みと判断できないので、交尾の経過や終了後の赤い糸、その後の卵の発育を確認しましょう。また、オスがメスを角で挟んで傷つけるおそれがあります。見守れない状態で同居させ続けず、交尾が終わったら別々のケースへ戻してください。
ヘラクレスオオカブトが爆産する産卵セットのポイント
最後に、ヘラクレスのメスに爆産してもらうためのポイントを3つご紹介します!
ポイントその1.完熟した微粒子の産卵マットを選ぶ
ヘラクレスのメスは完熟したマットを産卵床として好むそうです。
完熟しているマットは色が土色(黒)に近いため、見ればすぐにわかるかと思います。
また、完熟マットの中でもマットの粒が”微粒子”と謳っているものが好ましいです。粒が小さい方がマットが固まりやすく、メスが産卵しやすくなるからです。
ポイントその2.産卵マットを詰める固さを変える
マットは、底を最もしっかり、その上もしっかり、表面はふんわりと詰めるのを基本にします。産卵を重ねてメスが弱ってきたときは、回数だけで固さを決めず、潜れるか、ゼリーを食べているかを見て調整しましょう。
ヘラクレスオオカブトとはいえど、産卵回数を重ねるたびに体力は衰えていきます。弱ってきているタイミングでマットがカチカチに詰められていると、産卵により大きな体力を消費することになり、結果として卵の数が減ってしまう可能性があります。
潜りにくそうなときは詰め方を見直し、食欲も落ちている場合は無理に産卵を続けさせず、休ませてあげましょう。

ポイントその3.追い掛けする(2回目の交尾)
せっかく卵を産んでくれても、そのほとんどが孵化しない、無精卵ばかりを産むメスがいます。
このような場合には、最初に交尾した際にオスから取り入れた種が、しっかり定着していないことが考えられますので、もう一度交尾させてみましょう。これを”追い掛け”といいます。
一度交尾したメスは、再交尾を受け入れず逃げることがあります。そのときは頭を押さえて無理に交尾させず、その日は中止しましょう。未成熟や体調の問題も考え、後食からの日数と食欲を確認してから判断してください。
せっかく100個の卵を産んでくれても、孵化するのが30個程度であればそれは爆産とは言えませんよね?しっかりと有精卵を爆産させるためにも追い掛けという選択肢があるということを覚えておきましょう。
ヘラクレスオオカブトが産卵しない・卵が育たないときは?
交尾後、いつから産卵する?
交尾してから卵を確認できるまでには個体差があります。セットへ入れて数日で卵が見つかることもあれば、初めて確認するまで長くかかることもあります。すぐに見つからなくても、交尾に失敗したとは限りません。温度、マットの湿り気、メスが潜れるか、ゼリーを食べているかを確認しましょう。
有精卵と無精卵はどう見分ける?
有精卵は白〜薄茶色で、産みたての細長い形から約2週間で丸くふくらんでいくのが目安です。茶色〜黒色になり、形が崩れて腐っていく卵は無精卵の可能性があります。ただし、採卵した日の色だけでは決めつけず、変化を見てください。交尾や赤い糸を確認できても、有精卵になるとは限りません。
無精卵が続くときは?
卵の乾燥や水分過多がないかを確認したうえで、無精卵が続く場合は再交尾を検討します。それでも改善しなければ、別の個体との組み合わせを考える方法もあります。卵の扱い方は卵管理の記事も参考にしてください。
産卵セットの前段階であるペアリング(交尾)の手順や、うまくいかないときの対処はヘラクレスオオカブトのペアリング(交尾)のやり方|成熟の見極め・ハンドペアリングの手順・うまくいかない時の対処で、産卵用も含めたケースの大きさの目安はヘラクレスオオカブトの飼育ケースの選び方|成虫・幼虫・産卵別の大きさの目安とおすすめケースで解説しています。
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