ヘラクレスオオカブトの幼虫飼育におすすめのマットを知りたい方は必見です!
この記事では幼虫飼育用マットの選び方と、具体的なおすすめマットをランキング形式でご紹介していきます。これを最後まで読めば幼虫飼育用マットで困ることはなくなるはずですので、読み進めていただければ幸いです^^
ヘラクレスオオカブトの幼虫飼育用マットの選び方
カブトムシのマットって商品数が多いですし、見た目も同じでどのようにして選べばよいのかわからないですよね。
ここでは、まずは筆者の私がヘラクレスオオカブトの幼虫飼育用マットを選ぶ際に、どのような基準でマット選びをしているのかご紹介していきます。
その1.発酵が進んだマットを選ぶ
まず、そもそもカブトムシ・クワガタムシの飼育において”マット”という場合は、次のような分類がなされ、それぞれ使用用途が異なります。
以下のマット分類表をご覧ください。
画像引用元:フォーテックBeetlePlaza『マットって「えさ」なの・・・!?』
上記から、カブトムシの幼虫飼育においては発酵マットの中でも特に、二次発酵マットという種類のマットが適していることがわかります。
ちなみに、その他に含まれているマットはいわゆる無発酵マットです。栄養価がほぼないマットですので、ヘラクレスオオカブトの幼虫飼育用には絶対に使わないようにしましょう。
一次発酵マットか二次発酵マットか、は商品詳細に書いてあることが多いので購入する前に確認していただきたいのですが、もしどうしてもわからない場合は、使用用途に「カブトムシの幼虫飼育」に当たる内容が記載されているかどうかを必ず確認しておきましょう。
その2.コスパの高いマットを選ぶ
ヘラクレスオオカブトの幼虫は幼虫期間が長くかつ、かなりの大食いです。そのため、高価なマットを使い続けるとお財布が大変なことになってしまうでしょう(笑)
ここまでご紹介したような実績やユーザー数の多さも重要ですが、マット1リットル当たりの値段を計算してみるなど、できるだけ賢くお買い物をするという側面も、ヘラクレスを飼育している人には求められるスキルだと思います。
相場観としては、50リットルで4,000円弱のものが多く、中でも10リットル×5袋で売っているものよりも、50リットル×1袋で売られているものの方が割安になる傾向にあります。
その3.大型個体羽化の実績があるマットを選ぶ
私はヘラクレスオオカブトの幼虫を飼育するのであれば、できるだけ大きく育てたいと思っています。皆さんもそうではないでしょうか。
これから使うマットが大型羽化個体の報告が多数上がっているようなマットであれば期待できますよね♪
マットって見た目で良し悪しがわかるものではないですし、ましてや使ってみなければなんとも言えません。だからこそ、ユーザーレビューや実績に頼るべきだと考えています。
※ネット上のすべての実績が正しいとは限りません。複数のデータを見るなどして、最終的には自分で判断することが重要です。
その4.使用ユーザーが多いマットを選ぶ
こちらも実績の話と近しいですが、使用ユーザーが多いマットは大型個体が羽化していることが多いです。
特に、SNSのフォロワー数の多い有名ブリーダーさんや、ヘラクレスを飼育しているYouTuberさんのマットは選りすぐりのものだったりするので、マットの種類が公開されている場合は参考にするとよいでしょう。
それに、なにより多くの人が使用しているマットというだけで安心感がありますよね。マットの安心感があれば、少なくともマットに対する悩みはなくなるはずですので、もっと違うことに頭を使えるようになるかと思います。
お気に入りのマットを見つけて、より豊かなヘラクレス飼育生活を送りましょう!
ヘラクレスオオカブトの幼虫飼育用マットのおすすめランキング!
これから私がご紹介するヘラクレスオオカブトの幼虫飼育用マットは、先ほどご紹介した以下の基準で選定をしています。
- コスパの高いマット
- 大型個体羽化の実績があるマット
- 使用ユーザーの多いマット
- 管理のしやすさ
それではさっそくご紹介していきます!
第3位:レギュラーマット|Rush1
第3位
レギュラーマット|Rush1
価格:1,500円(税込み)
50リットル(1リットル当たり30円)
実績:181mm(amazonico血統、神聖)
ユーザー数:★★★★★
コスパ
実績
ユーザー数
管理のしやすさ
こちらは”ラッシュマット”とも呼ばれるヘラクレスブリーダーの中では超有名なマットで、価格/実績/ユーザー数に関してはどれをとってもレベルが高いマットといえます。
特に、価格と実績はピカイチです。信じられないくらい低価格※1で入手できるマットにもかかわらず、その実績がヘラクレスのギネスサイズ※2ときたからもう驚きです。
※1:重量のある商品のため送料はかなり高いです。
※2:2023年現在、ギネス記録は更新されています。
一方で、管理のしやすさは注意が必要です。まず大前提、このマットはガス抜きが必須なマットのため届いてすぐに使用することはできません。ガス抜きの期間は約1週間ほど要するため、マットが届いてから幼虫に使用できるまで最短で1週間ほどかかることになります。
『発酵マットのガス抜きの方法や期間』も併せてご覧ください。
また、このマットは非常にコバエが湧きやすいです。これがこのマットを第3位にした一番の理由です。一度コバエが湧いてしまうと完全にコバエをせん滅することはほぼ不可能なため、賃貸で飼育されている方や家族がいる方にはややお勧めしづらいマットです。
コバエなんて関係ない!とにかく大きなヘラクレスオオカブトを育てたいんだ!という方におすすめしたいマットです。
第2位:MDカブトマットプロ改|クワガタショップMD
第2位
MDカブトマットプロ改|クワガタショップMD
3,604円(税込み)
50リットル(1リットル当たり73円)
実績:170㎜オーバー多数
ユーザー数:★★★☆☆
コスパ
実績
ユーザー数
管理のしやすさ
クワガタショップMDさんから出ているMDシリーズのマットは複数種類ありますが、中でも「MDカブトマットプロ改」はとても人気の高いマットです。
SNSやネットでMDカブトマットプロ改について調べると、ヘラクレスオオカブトの170㎜以上の大型羽化報告が多数上がっているのがわかります。先ほどのレギュラーマットや、これからご紹介するきのこマットと比較するとユーザー数こそ少ない印象はありますが、実績はトップクラスを誇っているマットになっています。
レギュラーマットと同様に重量のある商品のため送料が高くついてしまいますが、金額よりもマットの質の方が重要だ、という方にはMDカブトマットプロ改が一番おオススメです。
第1位:きのこMat|月夜野きのこ園
第1位
月夜野きのこ園さんは、きのこ園事業からクワカブ用品事業に展開してきた老舗のお店です。特に、今回ご紹介する「きのこMat」は月夜野きのこ園さんのマットの中でも人気No.1の発酵マットです。
きのこMatの魅力は何といってもコスパの良さです。マットそのものの金額も安く、そのうえ、今回ご紹介している3つのマットのうち唯一の送料無料で購入できる商品のため、トータルの金額はかなり安上がりになります。
また、老舗店のNo.1商品だけあって評判はとてもよく、ヘラクレスオオカブトの大型羽化報告も多く上がっています。
これからヘラクレスオオカブトの幼虫を飼育されるというはまずはこのマットから始めて、もっとこだわって育てたいと感じ始めたら、他の2つのマットを検討してみることをおすすめします。
ヘラクレスオオカブトの幼虫を大きく育てるポイント
お気に入りのマットは見つかりましたでしょうか。
最後に、ヘラクレスオオカブトの幼虫を大きく育てるために必要なポイントをご紹介していきます。
ポイント1.やっぱり血統は大切
残酷なことを言うようですが、親のサイズはその子孫に大きく影響を与えます。そのため、120~130㎜台のヘラクレスから170㎜UPのヘラクレスが生まれてくることはほぼないと言ってもいいでしょう。(親の兄弟に大型個体がいるなど、大型の血を持っている場合は別です)
生物学的にいうと、大型のオスを生み出すにはメスの遺伝子が非常に重要です。オスはメス親の特徴を引き継ぎやすいと言われているからです。
つまり、170㎜UPのヘラクレスオオカブトを羽化させようと思ったら、大型の血を持っているメス親と掛け合わせることがカギになるということです。
一方で、メスはオス親の遺伝子を引き継ぎやすいとのことなので、大型の血を持つメスを羽化させようと思ったら、大型のオスが必要になるということです。
結論、オスもメスも血統が重要ということです。
※今回参考にしたのはヒトの場合の研究結果ですが、ヒトと昆虫のDNAは61%が共通だというデータもあるので、全く参考にならないというほどでもないようです。
参考1:「男の子はママ似、女の子はパパ似」遺伝子レベルの理由があった【榊原先生、教えて! 子どもの体の不思議 第7回】
参考2:人間のDNAは、99.9%共通していた! チンパンジー、ねこ、昆虫……ヒトとの遺伝子の類似性を比べてみた
ポイント2.飼育温度の管理も大切
大型のヘラクレスオオカブトを羽化させるためには幼虫の飼育温度も大きく影響してきます。
簡単に言うと、高温化で飼育すると小型になりやすく、低温化で飼育すれば大型になりやすいという傾向があります。
ただし、温度を低くすればそれだけ大型になるのかと言われると、そういうわけではないので適切な温度下で飼育することが一番重要です。
ヘラクレスオオカブトの飼育温度に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
ポイント3.マットをこだわってみる
最後はマットの種類です。
どんなに実績があって使用ユーザーの多いマットでも、自分のヘラクレスには合わないなんてことはよくあります。ヘラクレスオオカブトも生き物ですから個体差があるのです。
もしも今あなたがヘラクレスオオカブトの幼虫の大きさに悩んでいて、ここまでご紹介したような「血統」も「温度」も問題がないようであれば、マットの変更を選択肢に入れてみてください。
いきなりすべてのマットを交換してしまうと幼虫にストレスを与えてしまう可能性があるので、違うマットを少しずつ混ぜてみて、徐々に変更してみることをおすすめします。