この記事ではヘラクレスオオカブトの成虫の寿命について解説していきます!
国産カブトムシは夏に成虫になって、冬前には死んでしまうのでかなり短命なイメージがありますよね。では、世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブトの寿命はどれくらいなのでしょうか。
この記事ではヘラクレスオオカブトの寿命はもちろん、寿命を延ばすコツまでご紹介していきます!
ヘラクレスオオカブトの寿命
ヘラクレスオオカブトの成虫の寿命は一般的に1年ほどと言われています。
ただし、生き物ですのでもちろん個体差があり、羽化して半年で死んでしまう個体もいれば、1年半以上生きる個体もいます。
ちなみに、メスの方がオスよりも2~3か月長生きしやすいです。
※2年以上生きた個体は聞いたことがないですが、もし経験された方がいましたらコメントにて教えていただけると嬉しいです!
注意していただきたいのは温度管理です。
日本には四季があり時期によって気温は大きく変化しますが、ヘラクレスオオカブトの故郷であるグアドループ島は年間を通して20度以上ある暖かい地域です。そのため、温度管理を全くせずに日本の気温に合わせて飼育しようとすると、冬の寒さに耐えきれずにすぐに死んでしまうでしょう。
ヘラクレスオオカブトの寿命を延ばすコツ
ヘラクレスオオカブトの平均寿命は1年ほどですが、実はこの寿命をできるだけ長くするコツがあります。それが以下の3つです。
- 栄養価の高いエサを与える
- 温度管理を徹底する
- 交尾をさせない
長生きのコツ1.栄養価の高いエサを与える
ヘラクレスオオカブトの寿命を延ばすのであれば、栄養価の高いエサを与えましょう。
カブトムシといえば、スイカやパイナップルなどの果物をよく食べる印象があるかと思いますが、こうした水分が多いエサは絶対に与えてはいけません。水分が多すぎると、カブトムシがおなかを壊してしまい弱ってしまうからです。
栄養価の高いエサというのは、市販されている昆虫ゼリー(高たんぱくタイプ)やバナナなどです。
昆虫ゼリーは100均やホームセンターなどでも簡単に手に入りますが、何でもよいというわけではなく、できるだけ栄養価の高いゼリー(”高たんぱく”と書いてあるゼリー)を選ぶようにしましょう。
以下の記事ではヘラクレスオオカブトにおすすめの昆虫ゼリーを紹介していますので、是非ご覧ください。
長生きのコツ2.温度管理を徹底する
ヘラクレスオオカブトの寿命を延ばしたいのであれば、温度管理にも注意しましょう。
基本的にヘラクレスオオカブトの飼育温度は20~28度が適温とされています。それは、ヘラクレスオオカブトの故郷であるグアドループ島が1年を通して20~28度という地域だからです。
日本でいうとちょうど春~夏、夏~秋の気温感ですね。
そのため日本の真夏や真冬の温度はヘラクレスオオカブトの住んでいる地域にはない温度になるので、耐えきれずに死んでしまう可能性が高くなります。
以下の記事では、ヘラクレスオオカブトの飼育温度について詳しくご紹介しています。
長生きのコツ3.交尾をさせない
最後に、ヘラクレスオオカブトの寿命を延ばすのであれば交尾はさせないようにしましょう。交尾をすることはオスとメスのどちらにとっても、かなりの負担がかかる行為だからです。
ヘラクレスオオカブトの一生で最も体力を使う行為が交尾です。極端な話、交尾をさせずに体力を温存できれば長生きしてくれます。
しかし、ヘラクレスオオカブトを飼育している皆さんにとって「交尾をさせない」ということは難しいかもしれません。せっかくなら増やしたいですもんね。
そんな時に意識すべきは”交尾の回数”です。
1匹のオスの交尾回数を最低限に抑えられれば、平均寿命である1年を超えて長生きしてくれる可能性が高くなります。
できれば交尾は1回までにしてあげましょう。